『週間ダイヤモンド』の5月25日号と6月1日号に分かれて掲載された「最新科学を読み解く-地球環境仰天仮説」(田中三彦)を面白く読んだ。
記事はデンマークの統計学者ビョルン・ロンボルグの著書『懐疑的環境主義者』の紹介である。ロンボルグは、地球環境が悪化しているという環境主義者の主張は間違いで、実際には地球環境はよくなっているという驚くべき主張を展開している。また地球温暖化防止のために、京都議定書に従えば地球経済がダメになるともいう。
昨年秋に英訳されてケンブリッジ大学から出版されて以来、この主張は英米の主要な新聞・雑誌の後押しを得ている。議定書離脱に賛成するアメリカ保守主義者は大歓迎だ。
多数の賛同を得ている理由として、証拠として引用した豊富な論文や資料を揚げている。地球温暖化問題という、膨大な科学的観察や理論構築を伴う議論は一般人が容易に判断を下せるものではない。専門家が自由に事実をつきあわせて仮説を立て検証しながら政策決定を行う仕組みが健全であれば、政策に間違いは少なかろうし、たとえ間違っていても早い時期に方向を変えられる。
この観点から見て、京都議定書参加に至る経緯、また同書に対する賛否の根拠など、これからでも遅くはない、専門家がわかりやすく解説してくれないかと思っている。京都議定書に反対する勢力を一方的に非をならすだけでは無益だろう。続報があればここでも紹介したい。 |