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愛日・畏日
2002.7.7

 『春秋左氏伝』の文注に「冬日は愛すべし、夏日は畏るべし」とあるところから、「愛日」を暖かな冬の日、「畏日」を厳しい夏の日というようになったそうだ。中国では古くから、冬の太陽に恩恵を受ける一方で夏の太陽は遠ざける感覚があったことがわかる。

 日本語(やまとことば)でいえば「愛日」は「こはるびより(小春日和)」というところだろうが、「畏日」に対応するやまと言葉が浮かばないのは、昔は現代ほど厳しい暑さがなかったからだろうか。年々夏の気候が厳しく感じられるのは筆者ばかりではないようで、先日も何気ない会話の中で、「昔は30度を超えた日が何日もあっただけでニュースだった」といわれ、そういえばそんなこともあったような気がする。

 特に、東京のような大都会では気温の上昇もさることながら、夜間の気温下降が少なく熱帯夜も多く出現している。その原因として都会のヒートアイランド現象が指摘されており、東京都では屋上緑化を含む敷地の緑地化を推進しているようだ。昨年の新聞記事でも緑地の効果として新宿御苑や皇居の周辺では気温が1-2度低いことが報じられていたが、この恩恵を受けられるのは周辺300m位までだそうだ。

 街頭を歩く時の体感温度にはビルや舗装道路からの照り返しが大きく影響している。地中に雨水を吸収させて水を蓄え、その水を舗装道路から継続的に蒸発させて熱を奪う舗装材料が先日テレビで報道されていた。何のことはない、舗装をはがせば今すぐにでも実行可能な方法と見たが如何。