日経新聞7月31日の夕刊で作家の出久根達郎さんが「夏は暑くて当たり前なのだが、暑すぎるのではないか。クーラーが切れない。朝から働いているのだから、せめて夜は休ませたい、と思うのだが、熱帯夜とやらで、そうもいかない」と嘆いている。
それを裏付けるように、東京では今年の7月の真夏日は平年より約10日多い24日に、最低気温が25度以上の熱帯夜も平年の倍以上の15日に上った、と今日の朝刊が報じている。
相変わらず飛躍した話となるが、花粉症が国民病なら、熱帯夜も国民にとって一大関心事ではあるまいか。大阪や名古屋を始め大都市はおろか、地方の都市、全国くまなく同じような現象のようだからあながち都市のヒートアイランド現象だけでは片づけられないのかも知れない。地球規模の温暖化現象とどう関連があるのかはわからないが、春や秋の季節感が薄れ、日本の四季が危うく感じられる。一昔前は九州以外にはあまり生息していなかった熊蝉が最近は近畿地方でも生息するようになったという。熱帯樹ではないが、南方系の夾竹桃などが街路樹として幅を利かせるようにもなりかねない。温帯モンスーン気候から亜熱帯気候に移行している兆候でなければ幸いである。
ただでさえ寝付きの悪い熱帯夜に、人類の行く末を案じる気分になるのも宜なるかなというところか。冒頭の出久根さんのコラムの続きにこうある。「一体、よその人は、どのように暑さ対策をしているのだろう、と思う。」 |