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「買い損」「借り得」指数
2002.8.29

 週刊朝日9月6日号で、「新築マンション 首都圏沿線400駅網羅 「買い損」「借り得」指数全調査 買うべきか、借りるべきか 専門家がズバリ鑑定」という記事がでていた。

 題名の通りマンションを買った方がいいのか、買わないで借りた方が得なのかを調べたものだそうだ。記事によると損得は地域によって異なるという。その根拠として、PERという指数をあげている。この指数はマンション価格を、それを貸した時の家賃(1年分)で割ったもので、数値が大きければ家賃に比べて販売価格が高い、すなわち借りた方が得。数値が小さければその逆で借りるより買った方が得というものだ。大体家賃の15倍程度がその分かれ目と考えればいいだろう。

 一つの参考にはなるが、ことはそれほど単純ではない。借りる方はいつでも住まいを変えられる自由があるが、買った方には保有リスクが生じる。保有リスクとは何か。資産とそれにかけるコストのバランスの悪さである。資産を購入したのだから仮に全額借金であろうとも、いざというときには売ればいいではないか。その時の売却価格が低くても家賃を支払ったと思えばたいしたことではない。という議論もあるが、たった30年で政府公認の「老朽化マンション」といわれるようなものが本当に「資産」を買ったといえるのか。

 この問題は別の機会でも触れることがあろう、ただ一言、買っても得、借りても得となぜいえない。そうなれば違いはライフスタイルの差だけだ。安心して買える100年保つマンションが当たり前に供給されるまでは、世の中依然として不良資産だらけなのだ。