一頃流行のように耳にした言葉で最近とんと聞かない言葉がある。「酸性雨」もその一つだ。少しばかり気になって手頃な情報源をあたってみた。筆者が知りたいのはそもそも酸性雨というのはどの程度の酸度を持つ雨を言うのか、またこの10年くらいで改善されているのか、悪化しているのか。改善されているのなら大いに宣伝するべきだし、改善されていないのならかってのように警鐘を鳴らすべきではないか、と思ったのだ。
色々あたってみたが勿論全てではない。偏った見方であればご指摘いただきたいが、結論から言うと、酸度がおおむねPh5.6以下の雨を酸性雨というらしい。水道水が6.5というから酸度は強い。ひどい時には4.5位の雨もあったという。最近はどうか、公的機関で調査を公表しているところは見つからなかった。どうも小・中・高校の理科の教材としていいテーマらしく、多くの学校で10年近く継続的に測定されてインターネットでも公表している。他には生協でも測定しているらしい。
最近の傾向として、日本では次第に酸性雨の降る回数も減り、酸度も落ちてきているようだ。不況の所為にすることも可能だが、やはり自動車や工場の排出ガスが改善された結果と考えるのが自然だろう。
マスコミは「悪者」がでると大騒ぎするくせに、長期的に徐々に改善された結果については無視する傾向がなきにしもあらずだ。無視ではなくもともと無知・無関心という方があたっているのかも知れない。石油ショックの時には冷房温度を上げろ、省エネルックがいいなど大騒ぎしておいて、今は知らぬ顔の半兵衛だ。
筆者が言いたいのは、省エネにしろ、酸性雨にしろ速効の特効薬はないのだ。長期にわたって徐々に改善した結果、10年くらいでようやくいい兆しが現れるに過ぎない。日本はGDPの大きさの割には酸性雨の少なさでも省エネ度でも優等生という意見がある。いつまでも自分の国を卑下しないで、正当に褒める習慣を磨いてはどうか。褒めようがないところでも自慢するのがよその国の現実だ。環境会議で日本の立場と努力はもっと主張しても言いように思われる。 |