読者は毎月、自分の家庭でどのくらい電気を使用しているか知っているだろうか。またそれが他家と比べて多いか少ないか興味を持ったことはないだろうか。
東京電力では利用者の毎月の電気使用量2年分と、同じ契約容量の利用者の平均使用量をグラフにした『電気のシェイプアップカルテ』をインターネットで提供している。利用するにはあらかじめ無料の会員登録が必要だが、我が家の2年分の電気使用量のグラフを見ると、夏冬に使用量が明らかに多くなることがわかると同時に、省エネへの関心を改めて喚起させられる。気軽に利用できる資料なので読者も是非ご利用になることをお薦めする。
都会の集合住宅ではほとんどの冷暖房を電気で賄っているだろうから、その家(住戸)の規模、位置(最上階、端部住戸、中間住戸)、開口の向き、家族数などのデータを協力してもらって500件も集めて整理すれば、住戸の位置による潜在的省エネ度や、仕様の変更による(もちろん外断熱を指すのだが)効果の推定など、学生にとってもちょっとした卒業論文をものにすることができそうだ。
会員番号を知らせてきた紙の裏に参考になることが書いてあったので、ついでにお知らせしたい。
CO2の排出量は各エネルギー源の使用量に応じて次の係数を掛ければよい。電気(KWh×0.36)、都市ガス(m3×2.15)、LPガス(m3×6.27)、灯油(リットル×2.51)、ガソリン(リットル×2.31)。こうやって計算した結果がCO2の排出量(Kg)になる。
当たり前のことだが、新たに電気製品を購入する場合は省エネルギー型機器を選ぶことで、省エネに貢献するとともに家計の助けにもなる。選択のポイントはエアコン、蛍光灯、テレビ、冷蔵庫などには「省エネルギーラベル」、パソコン、ディスプレイ、プリンタ、複写機などでは「国際エネルギースターロゴ」の有無だ。
また、「家庭用エネルギー統計年鑑」(1999年度・全国・世帯/年)によると、家庭の消費エネルギーの割合は冷房(2.4%)、暖房(26.6%)、給湯(35.3%)、照明・家電・他(35.8%)で冷房を除けばだいたい3分の1ずつになっている。冷暖房費0を目指した家造りが望まれる所以だ。
と、ここまで考えさせられる資料が、たった1枚の請求書(の裏)を辿って入手でき、インターネットと相俟って、送られてきた紙もたった1枚で豊富な情報へと案内してくれる。このように無駄な紙を浪費せず、有意義なPRに知恵を集めてもらいたいものだ。原発の事故隠しで汚点を稼いでいる同社だが、このような活動は他の企業もきっと参考にしたいと思うだろう。 |