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エコデザイン
2002.10.17

 『日経アーキテクチュア』10月14日号で建築のトレンドとしてエコデザインを取り上げている。紹介されているエコデザインの方法は次のものだ。「庇」、「外断熱」、「自然換気」、「水冷却」、「太陽光発電」、「エコマテリアル」。

 「庇」は西日や太陽直射熱の遮断、「外断熱」は熱性能と耐久性の向上、「自然換気」は機械空調の圧縮、「水冷却」は屋上打ち水による気化熱で空調機器の排除、「太陽光発電」は文字通りだが、一風変わったテーマが建設時とリサイクルを重視して、環境共生指向の材料を多用した「エコマテリアル」となっている。

 各建物にはそれらの手法を組み合わせてエコデザインを指向しているものもあるが、これらはこれまで事務所や大型建築物ではあまり考慮されることの少なかったテーマである。

 建築界は「省エネ」というキーワードから一歩進んで「エコ」または「環境共生」に大きく舵を取りつつあることが読みとれる。この違いを一口に言うとこうだ。「省エネ」はせいぜい建物などの使用時におけるエネルギー削減または経済性を指すにすぎないが、「エコ」、「環境共生」は建物(と使用材料や機器など)が製造・建設される時点からとらえて、その建物が取り壊されるまでに使用される全エネルギーとその後の廃棄方法までが考慮の対象となる。建物の場合、一般的に使用期間中に使われるエネルギーが大きいが、建設・廃棄にかかるエネルギーも無視できず、建物が長期にわたって使われることは大きな意味でエコデザインだ。

 スクラップアンドビルドに慣れた建設業界といわれているが、我々使用者の価値観をも変えないとなかなか直るものではあるまい。「エコ」イコール経済的でないだけにまだまだ試行錯誤が続く。