SARSとはSevere(重症)Acute(急性)Respiratory(呼吸器)Syndorome(症候群)で、昨年十一月頃に発生し今年の三月から世界の注目を集めている感染症である。現在のところ主な感染者と死亡者は中国に集中しており、特に香港と北京で猛威を振るっている。そのため北京は都市そのものの閉鎖すら囁かれるようになっている。実際どれくらいの驚異か、例によって事実を科学的に(つまり数字で)検証してみる。
過去の新聞を遡って調べたところ、中国が数字の隠蔽を認めて訂正したあとの四月一日の感染者数はWHOの発表によると1,804人、死者は62人だった。これが約一月後の五月一日現在5,865人と391人に増加している。この間感染者は4,061人増え3.3倍になっている。
この一月どのように増えたかを子細に見てみると、感染者は四月の上旬には一日平均80人前後のペースで増加していたが、中旬になると150人と増え、24日からは一日200人以上のペースで増える結果となっている。感染者が増加することによって更に多くの感染者を作り出すというねずみ算式増え方の兆候すら見られる。このままの傾向が続くと今月中には一万人の感染者が記録されることになるだろう。もちろん、この間に中国の隔離政策が更に功を奏してそれほど増えないかも知れないし、逆に大陸全土に拡散して大幅に増加することも考えられるが、以上のことは筆者の単なる憶測である。
はっきりしているのは、もし今月末までに1万人を大幅に越えるようなことになれば、SARSは等比級数的に増加し始めたことを意味し、世界的なパニックにもなりかねないということである。従って今後この数字には注目する必要がある。当面のポイントは毎日の感染者増加数が200人以上かどうかだ。脅かすようだが一月に2倍という勢いが半年も続けば(数字の上では)37万人以上が感染し、その半年後には更に2,000万人以上が感染することになる。死亡率も四月に増加した死者数を同感染者数で割ると8%と悪化している。
話は変わるが、SARSに関連して院内感染という言葉をよく見かける。医療関係者のリスクもさることながら病気は病院で染るものという「常識」を裏付けている言葉である。ワークスのページでも紹介しているように、内断熱と外断熱の建物を比べると、空中に浮遊するカビの量が外断熱の建物は圧倒的に少ない。カビが少なければ黴菌も少ないだろうと容易に想像がつく。その効果の要因は結露しにくい外断熱外壁の構造にある。そして外断熱は病院だけでなく住宅にも効果がある。
最近、外断熱を名指しで依頼する建築主が多くなっていると聞く。いずれ外断熱病院を名指しで探し回る患者が増えるかも知れない。 |