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ちょっと気になる外張り断熱
2003.6.17

 「日経ホームビルダー」6月号の特集で外張り断熱が取り上げられている。その中からいくつかのキーワードを拾ってみた。外張り断熱とは木造におけるコンクリート外断熱に相当する工法である。一般的な工法は柱間(壁内)に断熱材を入れる充填断熱という。

  • (充填断熱と外張り断熱)「どちらの工法でも、施工がきちんとしていなければ結露は起きる。工法の違いだけによって結露が発生するかしないかが決定づけられるわけではない」
  • (断熱材をしっかりと構造躯体に固定する)「外張り断熱は、外壁が躯体の外側に出っ張る。このことにより、外装材が自重で下がりやすい。サッシの納まりに工夫が必要。」
  • (施工手間)「屋根断熱の場合、垂木が二重になること、サッシの面合わせ材の施工など手間がかかる」
  • (断熱性能以外に考慮すべき課題)「外気に、燃えやすい断熱材が近接していて大丈夫か」(プラスチック系断熱材が通気層に露出する納まりを採用している会社もあるが注意が必要だろう)

 記事にもあるが、単に次世代省エネルギー基準を満たした「高気密・高断熱住宅」をうたうだけでは納得しない住まい手が増えてきたという背景がある。施工手間はどちらがよけいかかるかというと、充填断熱でもまじめにきちんとやっている(当たり前だが)施工方法と比べれば、外張り断熱がそれほど大変というわけではない。採用の目的である「省エネ」、「健康」、「耐久性」あるいは「安全性」などでどちらが優位かを考えるべきである。私見ながら木造の外張り断熱はコンクリートにおける外断熱ほどはっきりとした優位性を打ち出すのは難しいのではないか。気密性をとりやすいとはいえるが100mm程度の断熱材の厚さなら壁だけを見れば省エネ効果は(まじめにきちんと施工した)充填断熱とたいして変わらない。

 基礎の取り扱いではこの記事にも迷いがある。基礎の外側にも断熱をして一貫させたいところ、シロアリの害を考慮して基礎の内側を断熱した納まり図も出ている。気密パッキンで床下を室内空間にしているが、基礎の内側に結露して湿ってしまうだろう。これはコンクリートの内断熱と同じ誤りである。