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光触媒
2004.6.29

 光触媒という技術をご存じだろうか。建材で最近よく使われるようになったのでおさらいの意味を含めて参考までにここに記述することにした。お役に立てれば幸いである。

 建材で使われている例では、外装タイル、外装ガラス、トンネル照明用のカバー、屋根用テント、抗菌タイルなどがある。また、このように「堅い」材料だけでなく、外装用の材料(フィニッシュコート)のように、現場施工の外装材料にも光触媒技術が利用されているものもある。では、光触媒はどのような効果を生むのだろうか。筆者が理解した範囲で簡単に説明を試みる。

 キーとなる物質は酸化チタンである。酸化チタンをコーティングした外装材表面では、酸化チタンが紫外線を吸収してエネルギーが高まり、表面に付着した汚れを分解する。また、都合がいいことに酸化チタンの表面がエネルギー的に高い状態になると親水性が高まり、雨が降ると汚れと外装材表面の間に水が入り込んで汚れを洗い流してくれる。つまり、光触媒を利用した外装材では雨が降るたびに汚れが落ち、この繰り返しによって壁面が汚れない(汚れが著しく少ない)状態を保つことができる。すなわちこの原理により、「抗菌性」、「防汚性」、「防曇性」が生まれる。

 注意点もあるようだ。光、特に紫外線の介在が重要な要素を占めるので、基本的に屋外で利用する技術だ。屋内では光量が足りず、用途が限定される。ただ、わずかな臭いをとったり、少量の菌を継続的に抑制するようなケースでは屋内でも効果が認められると言う。光触媒は化学薬品を使わないので環境に優しい技術と言える。外装材がメンテナンスフリーに近くなるためには、ひび割れや、目地の破れなどがない外装材でないと意味がない。コンクリートの熱収縮に左右されない外断熱はこの点で大変有利な仕様である。