お茶の水女子大学生活科学部生活工学講座の田中辰明研究室の平成13年度年次報告書から外断熱に関係するレポートをご紹介します。
1.「病院における断熱評価並びに真菌の動態調査」
このレポートでは、内断熱工法における室内の水蒸気の結露による真菌・ダニの増殖の可能性と、病院における真菌の危険性を予想し、第1次の改修工事により、外断熱と無断熱、両方の構造を持つ病院を対象として真菌生育と断熱工法の関係を調査後その結果を考察している。(当サイトの「ワークス」も参照してください)
それによると、真菌は結露との因果関係が深いと考えられ、12月の測定結果では外断熱の優位性が確認されている。また、断熱工事はその方法を間違えると、熱や水蒸気がたまって壁内結露が生じるので、正しい知識を持って設計と施工にあたることが重要と結んでいる。
2.「長野県における病院の断熱改修に関する研究」
このレポートも上記と同じ病院を対象に調査結果を考察している。特に外壁からの放熱測定で外断熱改修による断熱効果の向上を確認し、そこに勤務する看護婦さんから暖かくなったとの声を伝えている。結論として寒冷地における外断熱工法が結露発生やカビ汚染防止に有効であると述べている。 |