下記でご紹介しているお茶の水女子大学生活科学部生活工学講座の田中辰明研究室の調査に関連して、2002年4月15日付の『熱産業管理新聞』でも田中先生の署名記事が掲載されていました。一部をご紹介します。
「我が国の医療技術は世界的に見ても一流である。心臓専門の集中治療室においても医療器具、医療技術から見ても患者が簡単には死亡できないように整っているが、実際には多くの患者が亡くなっていく。有名人が亡くなると新聞の死亡広告欄には肺炎を併発したとか、合併症による、といったような死因が報道される。これは患者が真菌(カビ)や細菌を吸い、肺炎などを併発したと考えられる。」
「千葉県と長野県の総合病院で外壁を外断熱改修を行った部分と行わなかった部分があり、両者について平成13年から平成14年にかけて真菌の調査(空中浮遊菌、落下菌、付着菌)を行った。その結果、両総合病院とも外断熱改修を行った部分は、行わなかった部分に比べ明らかに真菌数が少ないという結果を得た。」
と述べた上で、外断熱工法のメリットとして
- 日射の変動による建物の伸縮挙動が少なく、建物躯体にひび割れが入りにくい。
- コンクリートの熱容量が室内側にはいるので、冷暖房が切れても急激に室温が変化せず快適性に富む。
- 室内から屋外にスムーズに水蒸気が抜け、壁体に結露を起こすことがない。このためカビが生えず、カビを餌とするダニの被害からも解放される。
- 内断熱では床部分などに熱橋が生じるが、外断熱ではそのようなことがない。
- 外断熱では極端な場合、室内側をコンクリート打ち放しのまま仕上げることが可能。そうすると接着剤や塗料からの揮発性化学物質(VOC)の被害を受けなくて済む。
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