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Vol.4

近くに用事があって来たから電話したけど、忙しくなかった?
大丈夫。 今日は部長もいないからのんびりよ。 一緒にお昼食べましょう。 ここが最近OLに人気のレストランなの。 あ、あそこの席がアイタリアン。
うっ、すきっ腹に木枯らし1号。 じゃあ、トマトとモッツアレラチーズのスパゲティにエスプレッソ。
私はいつものペペロンチーノとカプチーノにしましょ。 マイちゃんとワルパはどうしてる?
アツアツよ (笑) 私がはいりこむ余地がないくらい。 でも最近なにかと反抗的だったマイがワルパがきてからそれは素直になったこと。 一人っ子で甘えんぼだったけど面倒を見る対象ができると大人になるのね。 我々の全面敗北も結果として正解だったかな?
でもマンションの中で大型犬を飼うのはたいへんね。 どうするの?
そうなのよ。 まだ子犬だけどどこまで大きくなっちゃうのかしら。 家族がひとり増えたようなものだから考えていたよりゆとりのある間取りでないと窮屈よね。
甘いのはお父さんだけじゃなさそうね。(笑) 住宅アンケートでは100m2がマンションの妥当な広さというけど 都心ではまだなかなかないわよね。
たとえあってもそれじゃ予算オーバーよ。 あら、 あそこに新しいビルができるのね。
そう、この辺は古いビルが多いから年中どこかで壊したり、建てたりしてるのよ。
古いって言っても戦後でしょ? ビルってそんなに寿命が短いものなのかしら?
もちろん、古さを誇るビルもあるけど、設備の基準も変わったし、高層化して快適なビルを建てた方が効率的なんじゃない? でも、モダンなビルに入っているからって儲かっているとは限らないわよ。バブルの時に立派な自社ビル建てた会社が倒産したもの。 ま、これはいまだに旧式のビルに入ってるわが社のひがみかな…。(笑)
マンションも40年足らずで解体されちゃうのかしら? やっとローンを払いおわったと思ったら、修理にお金がかかったあげくに解体じゃ財産どころじゃないわね。
木造の家はもっと短いわね。 日本では「一生に3回建て替えないと満足しない」と言われてきたけど、解体費用はかかるし、廃材はCO2増加の元だし、そのうち建てるより壊すほうが税金がかかるようになるかもしれないわよ。 これだけエネルギーを注いで家を建てても子供達の代になったらまた建てかえるのかと思うとちょっとさみしいわ。
建って100年なんて新築といわれるイギリスとはずいぶん違うわよね。ナショナルトラストの管理する数百年の家は修理が面倒でも入居したい人はたくさんいるらしいわ。 文化財のような家に普通の人が暮らして家の歴史を作っているというのがステキじゃない?
地震がないということもあるでしょうけど、石を積んだ家にはかなわないわね。 「3匹のこぶた」で木の家がとばされちゃったときは 子供心に情けない思いがしたわ。 (笑)

家を吹き飛ばすのは実は狼じゃなくて自然条件だったのか。
でも雨や日差しによって傷むことがなければはコンクリート自体はもっと長持ちするはずよ。
そういえば、ドイツが外断熱に変えたのは省エネ対策というよりビルの耐久性を考えてのことらしいわ。
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《じゅんとゆりのレポート》
| 家の耐久性とは : |
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耐震、耐火など災害に強い
風雨、日射、温度差など自然による劣化が少ない
腐食、ひび割れなどをおこしにくい
補修が容易 |
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| コンクリート住宅の 耐久性を強化するには : |
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外断熱によってコンクリートを保護
バルコニーやひさしなど突出部分の熱対策と構造に気を付ける
間取りの変更などリフォームが容易な設計にし、ライフスタイルの変化に対応しやすくする |
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| 耐久性についての比較
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外断熱 :
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断熱材ですっぽり覆い、温度を一定に保つのでコンクリートが伸び縮みしない
外装材と通気層によってコンクリートに雨の侵入が起こりにくい
* 欧米で新しく建てられるビルはこの工法を採用
* ドイツでは古いビルも外断熱への補修工事がされている |
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内断熱 :
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コンクリートが日光に直接さらされるので毎日伸縮を繰り返し、クラックが発生しやすい
タイルの目地などの耐久性が低く雨水の侵入を防ぐことが困難
* 日本のビルの99%以上がこの工法を採用 |
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バルコニーなど断熱材が途切れたところから熱を逃がしたり傷みやすくなったりするということは、何にもないオフィスビルのような建物の方が丈夫なのね。
う〜ん、でもバルコニーやひさしは日差しをさえぎる役目もあるでしょ。 夏の省エネのことを考えるとやっぱり必要なんじゃないかしら?
そうか、それに日本人は乾燥機よりお日さまの下に洗濯物を干したいっていう人が多いし、これもりっぱな太陽熱利用の省エネよね。
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バルコニーは熱が逃げやすい
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エンジンの羽から熱を逃がしている
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 ひとつの素材だけを追求してもできあがりがおいしいとは限らないのがむずかしいところね。
でも、ここのスパゲティはゆで加減も味付けも絶妙。 値段のわりに確かにおいしいわ! ジェラートもたのもうかな…。
あら、入り口に行列ができてきたから場所を変えましょう。 ランチタイムにあまり長居をすると白い目で見られちゃうの。
えー、ビジネス街ではランチを食べるのも競争なのね。 ドルチェを食べそこなったわ。
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《ひと言講義 バルコニーは放熱板》
上の絵にあるように、バルコニーはオートバイのエンジンのフィン(羽=放熱板)と同じ働きをしています。すなわちバルコニーの床の上下が外気と接していることや、天空に向かって拡げられていることから、外気が冷たい時や、冬の晴れた夜には盛んに熱が奪われていきます(放射冷却)。その熱の元は室内の暖房された熱です。
室内から逃げる熱には、窓や壁から逃げる熱と換気によって逃げる熱などがあり、バルコニー付近から逃げる熱もその一部です。厄介なことにこの部分は構造的にヒートブリッジ(熱橋)が生じやすく床や天井付近で発生する結露の原因にもなります。
外断熱にしてもヒートブリッジを完全に防ぐことはできませんが、壁のコンクリート自体が外断熱では暖房側にあって暖かく、内断熱では外気側にあって冷たいという違いがあり、結露の発生の有無に大きな差が生じます。適切に造られた外断熱建築ではこの部分に結露が生じることはまずありません。
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