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Vol.5
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このロングコートに決めようと思うんだけどどう? カシミアだからとても軽いの。外断熱な暖かさって感じかな。(笑)
すてき、すてき、ゆりにぴったり。 私はブーツで床暖房…にしようっと。 これで冬のおでかけも楽しくなるわ。
最近アサコがおしゃれに目覚めちゃって、前はジーンズしかはかなかったのにやたらと洋服をほしがるのよ。 朝シャンまで始めるからガス代も上がるし、 好きな男の子でもできたのかな?
自分の姿が気になる年頃なのよ。 うちは朝シャワーを浴びようという人はいないけど、使う部屋ごとに暖めなければならないし、暖房を切るとすぐに冷たくなっちゃうから光熱費が大変なの。
今はマンションだからあまりかからないけど、新しい家になったら光熱費が上がるのかしら。家を建てる費用だけじゃなくて維持経費も考えておかないとだめね。
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あ、屋上でガーデニング用品のバーゲンをやってる。ちょっとつきあってくれる?
いいわよ。私はここのベンチで荷物を見てるからごゆっくりどうぞ。
今日は風もないしここは日差しが暑いくらいね。 冬でもこんなに強力な自然エネルギーがあるのにわざわざ工場生産したエネルギーを使って建物の中を暖めてるなんて変な話。
ああ、身体の換気をしているようで気持ちがいい。 デパートの中って人ごみの中でコート着て歩き回るお客よりも、薄着の店員さんに合わせてない? そのうえ乾燥しててまるでウイルス培養器みたい。
《じゅんとゆりのレポート》
省エネ住宅
| 1. 太陽エネルギーの利用 |
冬は日が入るよう、夏は入らないようにする
窓やバルコニーの位置と大きさに細心の注意を払う
雨戸、カーテン、ブラインドを設置して調節する
取り入れた熱を蓄える・放出する |
| 2. エネルギーのロスを少なくする |
高断熱、高気密、適正換気 |
| 3. 機器による冷暖房 |
必要にして十分なもの(過大設備にしない)
地域の気候、部屋の広さ、家族人数、生活によって発生する熱などを考慮した上で、不足の熱が補えるような適正設計 |
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冬でも晴れた日には大きな窓から太陽熱をいっぱい取りこめば暖房なんかいらないわね。
それじゃ温室みたいに暑くなっちゃうし、窓は断熱材のとぎれるところでもあるから外気が伝わりやすいってことも忘れちゃだめよ。夜は雨戸やカーテンでロスを押さえなくちゃね。
熱を逃がさないために高断熱、熱をキープするには蓄熱体が必要で、コンクリートがその役目をするのね。
でも夏は木造の方が涼しそうよね。 昼間熱くなったコンクリートが夜まで熱を含んでいるなんて考えただけでぞっとするわ。
夏は逆に夜の涼しさを保つようにできないのかな?
でも、夏は夜だって暑いわよ。
暑いと言ってもせいぜい25℃ぐらいでしょ。 夏の日中室温を25℃に保てればエアコンを使わなくても我慢できる温度じゃない?
そう言われてみるとうちの夏のエアコン設定温度は25℃だわ。 じゃ、夜の間に十分換気してコンクリートを冷やしてしまえば翌日の昼まで部屋は涼しいというわけね。
あとは西日を入れない工夫をして部屋を暖めないこともだいじね。
夏の窓と冬の窓を使い分ければいいのね。
もっと積極的に太陽熱を利用するなら太陽熱温水器とか太陽発電ね。
都心ではあまりみかけないけど自治体によっては補助金を出しているところもあるらしいから考えてみる価値はありそう。 ドイツでは国をあげて太陽電池発電を推進しているんですって?
そう、家庭に供給される電力も自然エネルギー、火力、原子力とで価格設定が違って各自で選べるようになっているのよ。
さすが環境先進国ね。 日本は自分が使っている電力が何でつくられてるかも分からないのに電化製品ばかりふえるのが実情よね。 石油や天然ガスなんていつかはなくなるはずだし、原発も事故があって不安なことがたくさんあるのに、大丈夫なのかな?
あのね、日本の家庭消費電力は全体の約14%、原子力発電が占めるのも約14%。 もし、家庭の電気をすべて太陽熱でまかなえれば原発はいらないかも。
ソーラーすごいわ。
…ととと…せっかく今日は知的な会話で締めくくろうと思ってたのに今ので一気にロスよー。(笑)
ごめーん。じゃあ、エネルギー補給にいきますか?
そうしましょう。 ウイルスに負けない体力をつけて、夜まで蓄熱できるボリュームのあるランチといえば・・。
ビタミンたっぷりの中華料理?
いいわねー。 お日様のような天津丼が食べたいと思っていたのよ。

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《ひと言講義 太陽の恵み》
地球で利用する熱の大半は現在の太陽か、大昔に太陽の恵みが蓄積されたもの(化石燃料)のいずれかといっていいでしょう。太陽は現在でも無限のエネルギー(熱)を地球に与えていて、上の図はこの熱の移動を図示したものです。
熱は温度の高いところから低い方に向かって移動します。 地球に太陽から降り注いだ熱は室内を暖めた後、外気に移り、最後は宇宙空間の絶対零度に向かって移動します。
すなわち熱の収支はバランスがとれているのです。このバランスが危ぶまれている話は別の機会に譲るとして、冬は熱を室内からできるだけ逃がさないように、夏はできるだけ早く室内の熱を宇宙に放出することが快適な温熱環境を実現する条件といえます。
最近の言葉で言えば、パッシブでサスティナブル(持続可能)なエネルギー利用の住宅を目指すことが大切ということになります。外断熱をこの意味からも見直してみましょう。
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