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外断熱設計法
 
効果的な外断熱建築とはどのような建物でしょうか、またその設計作法とは
 
外断熱の特徴を生かした建物
1 建物を支える構造体が断熱材の内側におかれていて、年間を通じて安定した温度が保たれていること
2 壁体からの熱損失、熱取得を小さくするのに十分な断熱厚さが確保されていること
3 結露の原因になるような冷橋をつくらないこと
4 室内側からの透湿や通気による冬季の内部結露の危険が除去されていること
 

北海道大学 荒谷登名誉教授「外断熱とその効用」より
(1991年度版『外断熱工法ハンドブック』所収)

   
効果的な外断熱建築を作るために気を付ける設計作法
 
  1. 断熱ラインを明確に
  2. 断熱ラインはできるだけ外側に
  3. 断熱ラインの内側は温度を下げないように
  4. 断熱ラインはとぎれなく
  5. 外断熱だけにすべてを頼らない
   
断熱ラインを明確に
断熱ラインは通常断熱材を設置する部位と開口部です。このラインの内外で温度がおよそ10〜20℃変わり室内を快適な温度で守ります。水平面 でも、垂直面でも断熱ラインをよく確認してください。特にバルコニーや庇、車庫など立体的に入り組んでいるところは見落としやすいので注意が必要です。
断熱ラインはできるだけ外側に
室内の熱環境を乱す外部環境を「外乱」と言います。外乱はできるだけ外側でくい止めることが重要です。そのため断熱材はコンクリートの外側に設置します。サッシなどの開口部は原則として断熱ラインにそろえます。
断熱ラインの内側は温度を下げないように
下げるつもりがなくても思わぬ落とし穴が生じます。例えば和室に障子を付けると和室とサッシの間が断熱空気層となってサッシが結露し易くなります。付けていけないと言うことではなく、その部分が断熱空気層にならないような工夫が必要です。冬の夜間は居住者に障子の隙間を少し空けてもらうなど住み方にも気を付けてもらいましょう。
断熱ラインはとぎれなく
断熱ラインがとぎれたところをヒートブリッジといいます。ヒートブリッジをいかに作らないかが外断熱の重要な問題です。バルコニーや庇などやむを得ずできるヒートブリッジについては十分な検討と対策を行う必要があります。
但し、同じ熱橋でも内断熱と外断熱の熱橋では、冬季にコンクリートの大半が暖められているか冷やされているかの違いがあり外断熱の方が結露の影響が少なくなります。
建物だけにすべてを頼らない
外断熱はパッシブ工法の一要素です。すべてがこれで解決するわけではありませんが、それでも重要な要素であることには変わりありません。様々な手段を使って冬季は積極的な太陽熱の利用、夏季は可能な限りの太陽熱の遮断が大切です。それには植木や芝生などの植物も大いに利用しましょう。